2 0 1 1 M E R R Y ☆ C H R I S T M A S 一応恒例、クリスマスTOP入れ替え企画です^^すみません…何日かでアプしていく予定が、 今回も12/25夜にグルングルン更新になってしまい… 「団子喰ったら出発だからね!一番目指すわよッ!」 「おぉー!」 ド派手なユニフォームに大きな袋、傍らにトナカイ。これ以上無いくらいカンペキに職業をアピールしている筈―。 まっすぐオレに向かってくる制服の男。この人相とガタイは、確かに職業には似つかわしくないかもしれない。だが、さすがに…。小さな相方に不思議そうに見上げられながら 「見たままだ。文句あんのか」 本日5回目の職務質問に青筋を浮かべながら答えた。 荷を取りに小屋に戻る。腰をおろした途端、睡魔に襲われたらしい。ヤローにしては軽すぎる体重が背中にかかる。 「おい、寝てる暇なんか―…」 言いかけたとき、寝息をたてる唇が背中に触れて、硬直。 さんたさん♪至近距離でとびきりの笑顔。思わず口元がゆるみかけて―。ふと先日友人に言われた心無い一言を思い出した。おまえってさ、笑うと不気味だよな。 …まさか、あれはオレをからかっただけに決まっている―…と思いつつ、必死に笑顔を抑えようとして、顔が引きつった途端、 「キャハハハ!さんたさん、変なかお!」トナカイが歓声をあげた。 やっと帰ってきたと思った途端、電話のベルが鳴る。ただいま、とオレの頭をなでながら、あわてて電話に出る。 「もしもし?あ、うん。今もどったとこだってばよ。」 風邪、ひいちゃうよ。兄ちゃん。頭にも、服にも、雪がいっぱい。指だって、寒さで真っ赤じゃないか。 ぎゅっと後ろから抱きついたら、こら、もうちょっと待ってろってば。やさしく振り返って、微笑まれて。電話口、話の中断にイラつく声は、オレの大っ嫌いなあいつの声。 「サンタさん、おくすり…」 目に涙をためて、トナカイが小さな瓶を差し出す。受け取ろうと触れた手が、氷のように冷たくて、驚いた。 この吹雪の中、どこまで、行ってたんです―? 愛しさと、罪悪感で、言葉が出ない。冷え切った体を抱きしめる。寒かったでしょう?ごめんね。糸が切れたようにトナカイが、腕の中で大声で泣きだした。 イルカ先生…! 雪と一緒に舞い込んできたのは―。手に持った書類が派手な音をたてて床に落ちる。一年前のクリスマス、空から降ってきたトナカイ。一緒に暮らして毎日が楽しくて幸せで、なのに突然部屋から消えて。気が狂うかと思った。毎日毎日、死ぬほど探して―。 ごめんなさい、ごめんなさい先生。オレ、お礼も言わずに行っちゃって…泣きじゃくるトナカイ。想いがあふれて言葉が出ない。しがみついて震える体を強く抱きしめた。 サンタさん、出発しねーの?不思議そうにトナカイが聞いてくる。何の気なしに置かれた手。意識しすぎる自分にひどく戸惑う。 ごろりと横になっただけのつもりが、うたた寝をしてしまったらしく。起きるタイミングを逃して寝たフリを続ける。フンフン、と至近距離でニオイをかぐトナカイの気配。ちくしょう、なんでオレこんな緊張してんだ―、とその時。ぺろり、と顔をなめられて飛び起きた。 …これ、ほんもののおヒゲだってば?ぺたぺたと珍しそうにオレの顔やらヒゲを触りまくるトナカイ。あのな… ごめんなさい、ごめんなさい… ひどく怯えてトナカイが泣きじゃくる。 前のサンタには、失敗したら叩かれてたのか?何を言おうにも怯えて話にならねぇ。自分の巻いていたマフラーをぐるりと巻いてやって、乱暴に額にキス。ぴたりとトナカイが泣き止んだ。 「ドベ。朝までに配り終われんのか?」 「配れるに決まってんだろ!お前より早く終るってばよ!」 「終らなかったら?」 「土下座してやる!けど、おまえが負けても土下座してもらうからなッ!」 息荒く吐き捨てていく後姿に口の端がゆるむ。 つまり、どっちにしろ。クリスマス、一番に俺んとこに来るんだよな? 「負けるか!サスケの奴!」 会うなり闘志むきだしのトナカイに肩を抱かれて― 「先生オレ、もう行かないと、サンタさんが…」 知らない。もう 絶対離さない。 パシリに使おう、と呼びつけた息子がブツブツ言いながらやってきて、腕の中のトナカイを見て固まった。トナカイは、見慣れない顔に少し不安を感じたのか、俺にしがみついてこんちわ、てばよと小さな声。 おう、なんてぶっきらぼうに返事してるがお前、耳赤すぎ…。噴出しそうになるのを必死でこらえる。 いや〜もう……毎回毎回言ってますが、ほんっっっっと、最高に楽しかった……(遠い目) お約束の守れない、激しいムラ更新の申し訳ないサイトで唯一、 恒例で毎年やれてるサンタ企画ですので、当日たくさんの方が サイトのぞいて下さったんじゃないかな…(と勝手に思ってます) ありがとうございました!が…見たとたんに 既に何枚も入れ替わり済みの方が殆どだったんだろうな…情けない更新方法まで恒例ですみません 萌えすぎてはじめて年下の木の葉丸いっちゃったのが自分でも驚きだったり(電話の向こうはサスケくんです) 相変わらずヒナタサンタは大好きだったり、イルカ先生はこれはこれで 「オフシーズンサンタ」はさみつつ去年から続いてるし、 サンタにジェラシーでナルトナカイ取り合いバトル描きたいぃぃ!とか しかしやっぱ一番好きなのはシカ族かな…とかもう語りだしたらきりがないんですが、 楽しすぎて本当に今年もウホウホでした。ありがとうございました! 終わった途端に「お疲れ様でした」メッセージ下さったお嬢様までおられて、本当に嬉しかったです。 チラッとトップにも書いてましたが、 更新しまくってた当日は夕方までレストランへの絵の搬入作業があり。 ドクリスマスに誰にも頼ることできず、 原チャにギリギリのるパネル20枚ぐらい積んでぜったい大丈夫ぜったい大丈夫ぜったい大丈夫ぜったい大丈夫だってばよと念仏となえながら フラフラ会場まで1時間ぐらいかけて運んで一人搬入して急いで家とんぼ返りして即行サンタぁぁ! みたいなアホ全開の一日で(クリスマスにお前…)、前日から徹夜の上脳みそ開栓、おからだヘトヘト状態だったので 「お疲れさまでした」は心と体にじーん!と本気でしみました…。 あぁあぁぁぁ〜…そうなんですよ…つかれてたんですよ…何故ご存知なんですかぁ……パタリ(爆睡) みたいな感じで(笑)いやもうとにかく皆様にありがとうございました! |