2 0 1 2 M E R R Y ☆ C H R I S T M A S 一応恒例、クリスマスTOP入れ替え企画です。 すみません下で書いてますが色々で今回は完全敗北でした……。 12/25とかサイトに来て下さった方、おられたと思います。 本当にごめんなさい… 「も〜!あんた何でそんな可愛いの!食べちゃおうかしら!」 「きゃー!」 きゅう、としがみついて、さんたさん、だぁいすき。 おもわず背中にまわした腕に力が入る。 プレゼントを準備するサンタがふいに、手を伸ばす。 「おまえにも、何かやろっか?」 なにがいい?なんて顔を覗き込まれて、頭をくしゃり。 もうすぐ終わりだってば!やったぁ、なんて嬉しそうにはしゃぐから。 ねぇ、終わりってさ、お別れなんだよ?君は平気なの―? ひどく女々しい自分を、みっともない、なんて思う余裕は無い。 どうしたの。寒い?ううん、嬉しいんだってばよ。 サスケ、久しぶり!かけよる黄色いふわふわ頭のうしろ。 やぁ、どうも。今回のパートナーらしいトナカイがにこやかに立っている。 終了報告を終えたのは覚えている。情けないことに、そこからの記憶が無い。 気づいたのは医務室。泣き腫らした目のパートナーがベッドにしがみついていた。 ちょっと、ケンカに行くんじゃないんだよ? 初仕事の気合の入れ方がおかしくて、ふきだした。 サンタさん、寒くない?何度も何度も振り返って聞いてくるのが可愛くて。 平気だよ。お前が鼻水たらしてるより全然マシ、デショ? きゅうけい、と腰をおろす前に空を見上げてトナカイが歓声をあげた。 なぁ見ろよ、すげー星!ぐいと腕を引かれて横を見て、その横顔に 釘付けられる。 やっとのことで帰ってきて、やれやれ、とタバコに火をつける。 と、ニオイで気づいたのかパタパタと軽い足音。「タバコなんか、すっちゃ駄目ー!」 いつものかわいいお説教。はいはい、一本だけだから。 タバコを取り上げようと頑張る頭を引きよせ、口付ける。 背中で寝息を立てる小さなトナカイを起こさないよう、雪道をそっと歩く。 目が覚めたらまた手伝う、手伝うとさわぐに違いない。 サンタさん、おれ、アシデマトイじゃない? くだらんことを聞くな。のォ。 サンタさん、どこにも行っちゃ、やだってばよ? 狂気に満ちた赤い眼を、怖がる素振りはまるで無い。 こりゃ、手伝いどころか、子守がいるんじゃねぇか?ちいさなトナカイに苦笑する。 まぁちょうど良い。いつも退屈するくらい、早く仕事は終わるんだ。
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